選定のヒント【JKL】

Oリングをはじめとするシール材(パッキンやガスケット)を適正にお選び頂く為に、規格や仕様ほか、生産や設計、使用などに係る幅広い専門用語をまとめて解説いたします。製品の選定と最終的な判断はお客様ご自身にお願いしておりますが、参考として活用して頂ければ幸いです。

Oリング選定ガイドライン

JASO規格

JASO規格とは、公益社団法人の自動車技術会が制定する工業規格のことで、Japanese Automotive Standards Organization規格の略称です。自動車に関わる機械要素の規格としてFが定められており、JASO F 404ではOリングの寸法が規定されています。日本自動車技術会規格。

JIS

JISとは、工業標準化法に基づいた国家規格のことで、Japanese Industrial Standardsの略称です。鉱工業品などの生産及び流通、使用に関する分野が対象となっています。Oリングに関しては、JIS B 2401などが規定されています。尚、慣用的にJIS規格とも呼ばれています。日本工業規格。

Kalrez

Kalrezとは、デュポン社(アメリカ合衆国)の生産する各種パーフロ(FFKM)材質に係る商品名です。尚、Oリングなどの製品状態でのみ販売されている為、原料ゴムは流通していません。カルレッツ®。

KFセンターリング

KFセンターリングとは、真空配管継手(真空配管に於いて着脱が容易なタイプの継手)に於いて、Oリングと一体で装着されるシール部品のことです。NWセンターリング。

KS規格

KS規格とは、Oリングの寸法に係る規格のひとつです。昭和期に日本国内の油空圧パッキンメーカーが規定して以降、幅広い機器に用いられています。

詳細:KS規格

L型溝

L型溝とは、Oリング溝の断面形状のひとつです。圧力を受け止める側のみに壁が設置されている簡易な構造をしていることから、Oリングの装着は容易ですが脱落を生じることがある為、注意が必要です。

LC

LCとは、移動相に液体を使用するクロマトグラフィーのことで、Liquid Chromatographyの略称です。移動相と固定相の間の分配平衡によって分離されます。分離機構により、Size Exclusion Chromatography/SEC(サイズにより分別するクロマトグラフィー/サイズ排除クロマトグラフィー)、Adsorption Chromatography(吸着力の差により分別するクロマトグラフィー/吸着クロマトグラフィー)、Partition Chromatography(溶媒に対する溶解度の違いを利用して分別するクロマトグラフィー/分配クロマトグラフィー)、そしてIon Chromatography/IC(電荷を持つ分子を分離するクロマトグラフィー/イオンクロマトグラフィー)に分類されます。液体クロマトグラフィー。<JIS K 0136>

LE

Oリングのサイズ表記に於いてLEとは、Length of an Endless O-ring(Oリング周長)の略称で、IDの中心を軸としたOリング周囲の長さ、つまりはOリングを切断して紐状にしたものの長さのことを指します。OリングのサイズはWとIDで表記するのが一般的ですが、大口径Oリングを矩形溝で使用する場合などでは、WとLEで表記することがあります。「LE=(ID+W)π」。周長。

関連:寸法一覧
























































































選定のヒント(専門用語)

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